耳で聴かない音楽会 2019
今回で3回目となる落合陽一さん × 日本フィルの
このプロジェクト。
前2回は気付いた時には完売で参加できず。
ようやく参加することができました。
少し遅れて到着したので1曲目は聞き損ねましたが、
2曲目以降最後まで楽しませていただきました。
席についてステージを見ると
オーケストラの後ろに横長の長方形の大きなディスプレイが。
映像があることは事前に知っていたけど
オーケストラと映像の共演は見たことがないので
まだ何も映し出されていないディスプレイだけでも
期待が高まる。
2部構成のプログラムで
第1部では客も演奏に参加できる仕組みが盛りだくさんでした。
事前にインストールするようアナウンスがあった
タイプライターアプリを使ったり、
プログラムの中に入っていた謎の紙やすりを使ったり、
オーケストラと一緒に演奏できるという
面白さがふんだんにありました。
タイプライターでは演出の落合さんが
ステージ上で実際のタイプライターで
日本フィルとの共演をするシーンもありました。
ここに関しては撮影、投稿もOKとのことでしたので
こんな感じでした。
第2部ではリアルタイムで映像を操作する「奏者」と
サン=サーンスの組曲「動物の謝肉祭」の演奏。
なんと映像奏者用の楽譜も作成したんだとか。
映像に合わせて音を出すというのはよくあるけれど
一緒に演奏するのは珍しいし、
楽譜を作成したというのも
オーケストラと映像奏者との信頼関係があるからこそだと思う。
また、OntennaやSOUND HUG、
ボディソニックなどのデバイスも用意されており
聴覚以外でも楽しめるサポートをされていました。
私は通常の席だったので
それらのデバイスは使いませんでしたが
これらがあるとまた違った楽しみもあったかもしれません。
全体を通して予想を超えるような
驚きの演出があった、という感じではありませんでしたが、
あくまで今回もVol.3。
回を重ねるごとにいろんな仕掛けも増えるだろうし、
何より派手に一発、というより継続的に
聴者も難聴者もろう者も一緒に楽しめる場があり
それが当たり前になっていくことが大切だと思う。
ぜひ今後も応援したいし、
参考にもさせていただこう。
ちなみに今回のVol.3は公演が
第1夜「耳で聴かない音楽会 2019」
第2夜「交錯する音楽会」
の2回に分けられている。
来週行われる第2夜も楽しみだ。
それでは、また。