Concept

伝えたいこと

はじめまして、シンガーソングライターの寺島稔です。

サブタイトルにもあるように

「聞こえの壁を超えたコミュニケーションがある世界を」

ということをテーマに活動しています。

そのテーマについて詳しくお話ししたいと思います。

■難聴に対する理解

難聴についてどんなことを知ってますか?

と聞かれたらどんなことが答えられますか?

「聞こえにくい」とか「補聴器をつけたら聞こえる」とか

「加齢によってなる」とか

大半の方がそれくらいしか答えられないように思います。

もちろん私もその一人でした。

ですが妻と出会い、話を聞いたり一緒に暮らす中で

いかに知らないことが多いか、また間違った認識をしていたか

を痛感しました。

例えば、ただ音が小さく聞こえるというだけでなく

激しい耳鳴りが四六時中あったり

(チェンソーで金属を切るような音やノイズ音、

頭のすぐ上を飛行機が飛ぶような音など人により様々)

補聴器をつけたからと言って

以前と同じように聞こえるわけではないということなど

挙げだしたらキリがないのでブログにも書いていきます。

■もしもあなたが、、、

難聴って見た目には何もわからないため

コミュニケーションがうまくいかないと

嫌な顔をされたりする。

もしそれが皆さん自身や、

皆さんの大切な人だったらどうでしょう?

日本医師会及び日本補聴器工業会の調べによると

難聴の人口は1,000万人以上とも推定されています。

おおよそ10人に1人程度の割合です。

誰にでも突然発症しうるものなので他人事ではないんです。

■知ることで変えられる

補聴器の性能や人工内耳など

聞こえを補うための技術面は日々進歩していますが

それだけでは本当の解決ではありません。

難聴に関しての知識や正しい認識が広がることではじめて

お互いが接しやすい社会になると思います。

私自身、耳は健康なので

難聴の方と同じ目線では見られないかもしれませんが、

一番身近に難聴者がおり、普通に生活を送っています。

よく「大変ですね」と言われることもありますが

ごくごく普通に生活しています。

それは妻が難聴であり、どうすればいいかを知っているから

知らないとどうしていいかもわからないし

どうしても壁を作ってしまいがちです。

なので少しでも難聴について知ってもらう機会を作り

実生活の中で得た自分の伝えられることを伝えていくことで

少しでもより良い社会のために役に立てばと思います。

■難聴と音楽

音楽は人々の心を豊かにしてくれるものだと信じているし

自分もその恩恵を受けてきました。

ですが聞こえなければ意味がない、そう思っていました。

難聴に関してできることはないかと考えた時も

最初は”音楽で”とは考えませんでした。

じゃあどうすればいいか考えながら

活動をする中で見えたもの、それは

「音楽×テクノロジー」

という形です。

昨今、技術はどんどん進化していて

人間の感覚を補う要素もたくさん出てきています。

そういったものをうまく活用することで

難聴者にとっては聞こえを補える、

健聴者にとっては新しい楽しみ方ができる、

それぞれが楽しめる場づくりができると感じました。

聞こえを問わずみんなが楽しめる場ができれば

自然と難聴者と健聴者がふれあい

見えない壁が薄れていくのではないかと思っています。

■あるべき姿

日本では障害者に対して

「大変」とか「かわいそう」とか

思われがちです。

制度でも守られるような仕組みになっていたり

障害に関することを口にするのもタブー視されがちです。

言いたくても公にしにくい状況を

私たちが作ってしまっているのかなと思います。

誰だって生活する中で困ることあると思います。

そんな時に「これで困ってるから助けて」と言えて

それに周りが手を差し伸べる、

そんな姿が本来あるべき姿だと思うんですね。

そんな環境があれば本当にみんなが

フラットな関係でいられると思います。

そういう世界を音楽を中心としたエンターテイメントで

みんなと一緒に広げていきたいんです。

是非一緒に未来を作っていきましょう!