機能性発声障害 2
詳しい話の前に
これから経緯や症状について詳しくお話ししますが
とにかく一番伝えたいことは
声が枯れやすくなったとか、調子が悪いなとか
それだけでも油断せず、早めに音声外来を受診することを
おすすめします。
完全に油断してた人間がいうから間違いないです。w
では、まずは経緯から。
はじめは少しの違和感から(1年前)
私は歌以外に話す仕事もしています。
だいたい1日8時間は話っぱなしです。
その間は営業ボイスというか
ワントーン明るい声色で話し続けています。
その仕事を始めて1年くらい経ったのが発症する約1年前。
どうも声の調子が良くないなとは思っていましたが
大きな変化はなかったので
ちょっと疲れているのかなくらいで放置してました。
具体的には少し喉に違和感があるかな、
くらいの軽微なものでした。
徐々に変化が(半年前)
その後も急激な変化はありませんでした。
ただ、喉の違和感を感じることが多くなったのと
なんとなく声の響きが悪くなったような気がしてきたのが
発症から半年ほど前からです。
ちょうどこの頃は子供が産まれたばかりでした。
産まれる前は妻の絶対安静や長期での入院、
それに伴う上の子の面倒を見たりと
歌う頻度が減っていたこともあり
そういった症状があっても
「練習不足かな」程度にしか思っていませんでした。
あ、そうそう!
後はビブラートがかけづらくなってきたのもありました。
とはいえやっぱり
少し喉の痛みを感じることもあったので
気になって近くの耳鼻科に行きました。
声帯には何も異常ないので、
喉の違和感に関しては風邪かアレルギーかかも
と言う話でした。
鼻炎持ちだし、子供は幼稚園で風邪もらいまくってくるし
それもあるのかなー、と思ってました。
そして発症へ
その後も大きな変化はないものの
回復する様子もありませんでした。
そしてある日、起きたら
声がガラガラ。。。
まあ寝起きだからそんなこともあるかと
そのままにしていましたが変わらず
どうやってもガラガラしかでない。
さすがにこれはやっちまったなと
音声外来に予約をしようとしたところ
「2週間後までいっぱいです」
「1ヶ月後までいっぱいです」
がーん。。。
そうかなと思ってはいたけど
複数連絡したけどなかなか診てもらえるところがない。
声が出ないので電話をかけるのも一苦労。
ようやく当日見てもらえるところを見つけました。
診断結果は
「機能性発声障害」
でした。
症状と原因
症状は前述の通り声がかすれて
ガラガラになってしまう
というものでした。
機能性発声障害って
前のブログでも書いた通り
原因は人によって様々です。
今回自分の原因としては
「喉の筋肉の過緊張」
が、挙げられます。
過緊張の原因としては
長時間、通常の話声位でなく
営業ボイスを使いすぎたため
喉仏の上や側面の筋肉が収縮したままになり
簡単にほぐれなくなってしまったこと
が、考えられます。
治療とこれから
ここから先は治療の話ですが
原因によって治療法も変わってくるので
あくまで似たような症状の時の参考にする程度で
お医者さんの指示に従っていただくようにお願いします。
自分の場合だと方針として大きく2つ。
・収縮した筋肉をほぐす
・正しい位置での発声を心がける
一つ目は言語聴覚士さんに教わった
喉の部位をマッサージしてほぐす。
二つ目は練習あるのみ。w
幸い歌で受けていたボイストレーニングのおかげで
発している声が正しい響きかどうか、というのは
自分でも判断できるので助かりました。
リハビリは3ヶ月で1クールを
目安に進めていく予定です。
現状としては3ヶ月内には治る
という見込みです。
もちろんその後も同じことをすれば
再発してしまうのでそこは注意しないといけません。
とにかく早めの受診を
これが経緯と症状などです。
本当に今思えばこれもそうだったかも、
というのがたくさんありますが
その時には全くこうなるとは思っていませんでした。
歌手の皆さん、その他声を使うお仕事の皆さん、
本業で声を使うのはもちろん、
副業でコールセンターのような
仕事をされている方も多いと思います。
何事もないのが一番ですが、
転ばぬ先の杖として
参考になれば幸いです。
それでは、また。
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